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2018年3月のシスターコーナー(シスタ―小野島のブログです。) [カトリック教会]

2月は到頭更新できませんでした。馬小屋の写真を掲載し続けていて気になりながらも
失礼しました。

次の月曜日の入院を控えて、留守中の諸々の雑事を今出来るだけ準備しつつ、心も体も
手術に向かっています。1月末に突然夕食中に、ガクッと音を立てて、痛みと共に、左側の
顎関節が動かなくなり、発声は何とか出来て大丈夫ですが、食事をする為に必要な顎が痛み、
開かなくて、初めての体験の続きをしています。2017年は色々生まれて初めての体験をして
きました。今も続いていますが、やはり、昨年12月に、「後期高齢者」になってこう呼ばれる
時機に来ていると自覚せざるを得ません。幸い発声が出来ているので、使徒職では不便はないのですが、高齢者の現実を理解できるように与えられた恵みだと感じています。

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2月のある日、大聖堂の正面の工事用の幕が取り去られて、姿を現しました。久しぶりに再会した時、とても嬉しいでした。やっと姿が…。しかし、幕で覆われる前と余り姿は変わらないので、自分が勝手に「こんな姿になる」と空想していたのだと分かりました。でも仮囲いの幕が取れて建物の間の空間が見えるのは嬉しいです。

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思えば、私はこの教会の建築中に、現場の前の小学校で学びましたので、教会が完成してこの教会に通い始めたのは、私が高校生になった直後から。昨年工事の為の囲いが出来てから、ずっと聖堂が見えなくて淋しく感じていました。そして今、半分でも被いが取れて、聖堂の地肌が見えるのは嬉しいです。このように長く付き合っている建物は他にないと思いました。

先月2月25日には、教皇来広記念行事としての講演会で、広島弁の入ったイエズス会の梶山神父様の「広島から、平和を考える」と言うテーマでお話があり、特急列車に乗って広島の歴史を振り返る機会をいただきました。

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1981年の広島に来られた教皇ヨハネ・パウロ二世が広島平和公園で、「戦争は人間の仕業」と言われた言葉は当然の事ですが、皆が改めて「人間の仕業」としての戦争を想起させられ、だからこそ戦争を止めるのも人間が行わねばならないと痛感したことを思い出します。

私はテレビでこのメッセージを聞きました。フィリピンから一時帰国して、六甲修道院に滞在していました。フィリピンから戻った私は寒くて出かける気にならないので、留守番を引き受けました。

六甲のシスター達皆が大喜びで広島、長崎へ出かけるのを見送り、私はテレビの前で教皇様をお迎えしました。空港に到着されて、まず、日本の大地にひれ伏して接吻された教皇様の謙虚さに感動。そして語られる日本語がはっきりしていてびっくりしました。あの時の感動は、今も鮮明に心に焼き付いています。

梶山神父様は、戦争前、戦争中、戦後の広島の歴史をはっきりとテキストとして突き付けてくださり、今こそ広島人の使命をはっきり意識して、皆で平和への道を証しする教会共同体になりたいと思いました。

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幟町教会の改修工事中、皆で不便さを乗り越えるために、色々譲り合って過ごしていますが、この体験も貴重だと思います。

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連絡ボックスが置かれているマリアホールは、温室のように植物が置かれ、そして、そこでいつでも来館者を迎えられるオアシスも良い雰囲気で行われています。

3月21日の久しぶりの司祭と助祭の叙階式は初めて山口教会で行われますが、これも皆にとって新しい体験で喜んでいます。今まですべてカテドラルで行われていましたが、違う体験も嬉しいし、今まで接待に追われたマリア会の女性達は、安心して参列できます。

取り急ぎ、近況を書きました。私の初めての体験の為にもお祈りください。無事に治療を終えて戻りましたら、4月のブログを更新させて貰います。

皆さま、良い四旬節をお過ごしください!ご復活に向けて良い日々となりますように祈っています。

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