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2018年5月のシスターコーナー(シスター小野島のブログです) [カトリック教会]

5月も半ばになりました。ブログの更新が遅れると、色々なビジネスの広告が入り、申し訳ありません。IT の世界は苦手なのでどう対処したらよいのか・・・?その内何とかして貰いましょう。

今月は、今、自然界の緑が目に染みてどこでも踊り出したくなるような、新緑をカメラに収めたくなります。先週、ファチマのマリア像がカテドラルにご到着。カテドラルは耐震の修築中で、狭くなった聖堂内ですが、大勢の信徒達で、お迎え出来ました。白浜司教様は、今年ファチマのマリア出現100年を祝う為にお招きを受け、ファチマに巡礼団と一緒に出掛けると話されました。

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ファチマのマリア様が牧童達に100年前に残された「平和の為に祈りなさい。罪人の回心の為に祈りなさい。」ロザリオの祈りをするように皆に呼びかけられました。聖母の出現を体験した牧童達はもう生存していませんから、広島でその祈りの使命を果たすように、このファチマのマリア像が世界を巡礼して、日本国内を回り終わったら、ここ広島の世界平和祈念聖堂に、永久安置されることになったようです。今の修築が完了したら、ここは巡礼地となり、世界中から巡礼者が来られることでしょう。

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先日、自分の過去を振り返る機会をいただき驚きました。私の大学時代は第二ヴァチカン公会議の真っ最中でした。教会は大きく変わらなければなりませんでした。時のしるしを読み取ることが大きく問われた時でした。それが卒業後、私のそれ以来の約55年間のメインテーマとなっていたのだと改めて気付きました。

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どんな時代でも小さくされた人々が存在し、社会の底辺に追いやられた人々、そして彼らを犠牲にして経済成長が実現し、同時に、弱肉強食の競争社会で、落ちこぼれとして、その競争を拒否して大切なものを保持し続けようとして各時代に警鐘を鳴らし続け、敗者と見なされても大切な価値観を証す存在になっている。

現在過去の過ちとして明るみになり始めている障害者の人権侵害が注目され、いかに大変な強権政治の下で政権が目指す方向に歩む為に、弱い人々が犠牲にされてきたことか!

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先日フィリピンの友人からのメールで、戦争中に日本軍が現地の女性達を性奴隷にしたことをいつまで経っても日本政府が認めないので、韓国の日本大使館前に性奴隷にされた女性達の銅像を建てているように、フィリピンでも銅像を建てた。日本政府はそれを撤去するようフィリピン政府に圧力をかけたと言う。それで撤去された銅像を取り戻す運動を人々がしていると言う。

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私は疑問に思うのですが、銅像を撤去すれば、過去が清算出来ると思っているのだろうか?過去の現実をしっかり認めなければ、前進出来ないだろう。広島の原爆ドームを壊せと言うアメリカ人に未だ且つて会ったことがない。アウシュビッツ収容所も原爆ドームも大切な過去の記録。それらが私達の未来を照らし、どのような未来に向えばよいかを示してくれていると思います。

いつも時のしるしに敏感でいたい。それでないと強者の圧力に気付かず、黙ってしまうかも知れない。小さくされている人々、社会で犠牲にされている「弱者」こそ真相を見つめていて大切なことを示してくれているのではないか。これもフィリピンでの10年間のミッションで学んだこと。農村で虐殺があっても、フェイクニュースが流される。心ある人々は、「真相究明委員会」を立ち上げて、現地を訪問する。私も度々参加させて貰った。外国人取材班が居るだけで、人々に励ましと支えをもたらす。

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日本の情報はたくさんのフェイクニュースがあると感じる。IT時代に生きる為には、本当に真相究明の作業と、識別力を養う必要があると痛感している。最近教皇様もこのフェイクニュースについて語っておられる。聖霊降臨に向けて、皆で聖霊が豊かに降り、真に全ての人々に正義のある平和が実現しますように祈りましょう!


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